吊り裏毛スウェット

吊り裏毛スウェット


デザイナーのウスキです。

今回はRIDINGHIGHの15年以上前より継続している、変わらない定番素材の吊り裏毛について、少し書いてみたいと思います。

 ここ数年ではよく聞く素材の名前になっている吊り裏毛。品質の高いスウェット生地を編むために選んだ編み機は大正時代から使用されている、吊り編み機と呼ばれる編み物の機械です。もともとは高級な肌着を作るために使用していた編み機ですが、すでに生産は中止されており、現在日本には約200台しか現存していません。

 

 1日約12時間かけてゆっくりと丁寧にスウェットシャツの素材を編み上げます。その長さはたったの10メートルほど。その速さは一般の高速編み機の約180分の1と言われています。吊り編み機によって出来た製品は洗い込むほどに実感できる手編み感覚の豊かな風合いをずっと変わらず着用できます。そのため一生ものになる事は間違えないでしょう。

 

SWEATSHIRTS

 THE SWEATSHIRTSとして人気のクルーネックのベーシックアイテム。程よいフィット感で時代に左右されずにマルチなスタイルで着用できます。1枚あればコーデイネートのはばが広がるスウェットシャツ。えり部分はビンテージスウェットにみられるVガゼット(通称汗止め)がついています。袖付けは変形なカッティングが特徴のラグランスリーブで縫製は補強2本針の仕様です。ふっくらとしてしっかりとした重厚感のある、まさに吊り裏毛の特徴が感じられるアイテムになっています。

ZIP PARKA

ずっしりと重みのあるZIP PARKA,ファスナーは大きなビスロン(プラスティックの様な材質)ファスナーを使用しています。引き手は上下の2箇所あり、上からも下からも閉開可能により、着用した時のスタイリングに合わせて雰囲気を変えられます。胸にはファスナー付きのポケットがあり、小物などの収納にとても便利です。ファスナーの先端はアゴの先まである事で、上まで閉めた場合には風の侵入を防ぐことができます。袖口はロングリブ仕様で折り返しての着用が可能になります。